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「高市さんはマナーがちゃんとしてる」 SNSで“好意的な声”相次ぐ《高市首相》の振る舞い→マナーの専門家は【笑顔】に注目

オトナンサー

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握手を交わす高市早苗首相(2025年10月26日、AFP=時事)
握手を交わす高市早苗首相(2025年10月26日、AFP=時事)

 10月21日に行われた衆参両院の首相指名選挙で第104代首相に選出され、日本における“女性初の首相”となった高市早苗新首相。就任後、訪問先のマレーシアでASEAN(東南アジア諸国連合)関連会議に臨み、本格的な外交デビューを果たすと、その立ち居振る舞いがSNSで早速話題になりました。

 コメントでは「自信を持って場に臨む姿勢がいい」「握手の対応もよかったよね」「高市さんはマナーがちゃんとしてる」といった好意的な声が多数上がり、中でも「笑顔で対応されていたのがすごくよかった」「各国の首脳と笑顔を交わしていたのが印象的」「やっぱり笑顔でコミュニケーション取れるリーダーはいいね」など、外交シーンで多くみられた高市首相の“笑顔”に対するポジティブな意見が多く見受けられました。

 好意的な評価を受けている高市首相の立ち居振る舞いを、マナーの専門家はどう見ているのでしょうか。女性国会議員の秘書を経て英国にてビジネスパートナーと起業、海外でのビジネス経験もあり、真心マナーで人財の育成を行い企業価値向上に貢献するとともに、NHK大河ドラマなどのドラマや映画、CMのマナー指導も務めるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんに、一般的なビジネスマナーの視点から見た新首相のマナーについて、見解を聞きました。

ビジネスマナーは本来「収益を上げるため」のもの

Q.日本における“女性初の首相”が誕生しました。高市新首相のマナーについてはSNS上で好意的に受け止められているようですが、マナーの専門家としてどう思われますか。

西出さん「今まで拝見している中において、高市首相のマナーは素晴らしいと感じます。今回、本格的な外交の場にて『心と心』という言葉を用いての演説は、まさにマナーの真髄を伝えてくださいました。マナーは、心を形にすることです。

心を大切にする中において、相手を不快にさせない“ビジネスマナーの基本5原則”も見事に実践なさっていらっしゃいます。この5原則は次の通りです。

・表情
・態度・姿勢
・あいさつ
・身だしなみ
・言葉遣い

高市首相は、いずれにも大変配慮した対応をなさっているとお見受けいたします」

Q.「配慮した対応」とは。

西出さん「表情です。政治の世界では、常にニコニコしているわけにはいかない場面も多いでしょう。特に首相となれば、今まで以上に重責を担うわけです。そして、さまざまなインタビューを受ける機会も増えます。高市首相はインタビューを受けるときも、スピーチをなさるときも、必ず一度は、笑顔を見せてくださいます。

それは正直なところ、時折、無理をなさっていると感じるときもありますが、無理をしてでも、一瞬でも笑顔を見せてくださる姿勢には、相手に対する配慮が感じられます」

Q.ビジネスの世界において、「笑顔を含めたマナー」はやはり大事なのでしょうか。

西出さん「はい。例えば、高市首相の本格的な外交デビューの場となったマレーシア訪問時においても、それは大きな成果を見せたと考えます。笑顔はもちろんのこと、分かりやすいリアクションなど、海外では多少オーバーに気持ちを形で表現する方が、その気持ちが相手に伝わりやすく、信頼関係へと発展しやすいものです。

また、身だしなみに関しては、イエローがかったベージュのジャケットとマッチするネックレスとイヤリングにもマナーを感じます。おそろいのネックレスとイヤリングを合わせることは、フォーマルな場でのアクセサリーのマナーといわれています。今回、パールのイヤリングにさり気なく合わせたと思われるおそろいのネックレスが印象的でした。

さらに、握手をする際、相手よりも先に手を出されたシーンも、さすがだと感じました」

Q.このようなマナーがあると、政治や外交だけでなく、一般的なビジネスシーンでも成果を出しやすいのでしょうか。

西出さん「はい。事実、高市首相が自民党総裁に選出される際や、本格的な初外交後に、株価(それだけが原因ではありませんが)も支持率も上がっていますよね。

『マナーは売上や利益に直結しないから、二の次、三の次』と思う人も多いわけですが、本来ビジネスマナーは収益を上げるためのマナーであり、成果に直結するものです。

マナーの本質は『相手の立場に立ち、相手を思いやること』です。政治の世界でも、一般的なビジネスの現場でも、社会生活においても、まずこの本質を理解し、その気持ちを形で表現していくことが、ウインウインを生み出す原点となります。

例えば、お店でサービスを受けるときも、無愛想な店員とほほ笑んでくれる店員とでは、どちらが良い印象になるでしょうか。リーダーとなる首相や上司がしかめっ面でいるよりも、一瞬でもにっこりほほ笑んだ表情が見えると安心する人も多いのではないでしょうか。信頼は、安心から生まれます」

「女性だから」というわけではない

Q.とはいえ、男性の場合は「なかなか笑顔になれない」という人も少なくないと思うのですが、高市首相は女性だからそれが際立っているのでしょうか。

西出さん「女性だから、というわけではないと思います。相手のことを『意識』し、自身の『立場』を考え、相手になるべく不快を与えないように、という高市首相の人間力からなる配慮からではないでしょうか」

Q.一般的なビジネスの世界においても、女性が活躍するためにはマナーが必要ということでしょうか。

西出さん「男女問わず、マナーは必要と考えます。実際に、ビジネスの世界でも女性推進は注目されています。弊社でも企業からの女性推進、女性リーダー育成研修やコンサルティングの依頼は増加しています。結果、弊社クライアントの女性社員が役員や支店長、管理職などに就いた人数が、今年は過去最高を更新しています。

高市首相は20代、30代の若年層からの支持率も高いです。政策などを考える際にも『相手』、すなわち国民のことを考えての政策を打ち出し、実行していくのが政治家です。その意味においても、政治家にもマナーは必須と考えます。

また、外交においては、国と国との間にも互いを思いやる真心マナーで、平和な社会を築いてほしいと願います。同様に、一般企業などにおいても『お客さま』や『同僚』などの立場に立ち、一方で、お客さまも『店』や『会社』側の立場に立ち、カスタマーハラスメント(カスハラ)などトラブルのない現場、社会にしていきたいものですね」

Q.高市首相や、一般社会で働く“女性のリーダー”に向けて伝えたいことは。

西出さん「今回、高市首相が日本のリーダーとなったことは、『60代からさらに活躍できる』という勇気と元気を頂く出来事でした。日本はまだまだ男性社会だと感じるシーンが多々あります。その中において、トップ、リーダーとしての立場になると、今まで以上に注目されるため、相手を思いやる言動や、身だしなみなど“見た目の見せ方”、基本のマナーの習得は必須と考えます。

一方で、さまざまなストレスも増える可能性があります。なるべくストレスを受けない、ためないよう、アロマオイルなどでリラックスなさったり、可能な限り睡眠を取ったりと、健康にも配慮いただければと思います。自身の心身を思いやることも、自身へのマナーの一つと考えます。どうぞ皆さまご自愛の上、ご活躍くださいますことを心より願っております」

オトナンサー編集部

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