山陰近畿道・網野~久美浜間のルート帯案について、京都府がアンケート調査を実施中です。
対象は山陰近畿道の網野~久美浜間
山陰近畿道の京丹後市内のルートをどうするか――京都府が住民などを対象に、新しい道路建設についてのアンケートを実施しています。
京都府京丹後市久美浜町の街並み(画像:写真AC)。
山陰近畿道は、鳥取県・兵庫県・京都府を日本海沿いに結ぶ延長約120kmの高規格道路です。鳥取東部・但馬(兵庫北部)・京都北部の各地方生活圏を連絡するとともに、広域の道路網を形成を形成します。
府内では現在、京都縦貫道の起点・宮津天橋立ICから京丹後大宮ICまでの10.2kmが開通。さらにそこから大宮峰山IC(仮称)までは国が建設を進めています。
今回の検討内容は、近畿最北に位置する京丹後市内の、網野IC(仮称)から久美浜IC(仮称)までのルート帯です。
アンケートで示された案は、自動車専用道路を整備するAルートとBルート、そして現道を一部活用するCルートの3つです。
Aルートは、網野市街地、観光拠点、久美浜市街地とのアクセスに配慮しつつ、概ね既存の国道178号や京都丹後鉄道と並走する自動車専用道路を新設します。延長は約16km~19km、事業費は2000億円~2450億円です。
Bルートは、網野市街地、永留・谷工業団地、久美浜市街地とのアクセスに配慮しつつ、Aルートより山側を最短の自動車専用道路で結びます。延長は約15km~18km、事業費は2050億円~2500億円です。
Cルートは、国道178号の2区間(計約2.9km)を活用し、残りは新たに自動車専用道路を整備します。コスト縮減が期待できる反面、走行性や快適性に課題が残ります。延長は約18km~20km、事業費は1900億円~2350億円です。
アンケートでは、この網野~久美浜間で検討している3つのルート帯案について意見を募ります。回答は、府のウェブサイトをはじめ、郵送、周辺自治体の役所・役場、街頭で実施。締切は9月30日です。