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もう「ぼっち飯」とは言わせない? おひとりさま専用「グルメアプリ」は外食風景をどう変えるのか

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生涯未婚率も平均初婚年齢も全国随一

 東京は今後ますます、「おひとりさまの街」として進化していく――。そう言い切ってもどうやら過言ではなさそうです。

男性も女性も、東京は今後ますます「おひとりさま」が増えていく?(画像:写真AC)

 例えば、50歳時点で結婚歴がない人の割合を示す「生涯未婚率」。

 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2019年版」を都道府県別に見ると、東京は男性が4人にひとり(26.06%)、女性は5人にひとり(19.20%)で、全国一、二を争う極めて高い水準です。しかもその値は、年々上昇し続けているのです。

 また「平均初婚年齢」は、男女とも30歳を超え(男性32.3歳、女性30.4歳)、いずれも全国1位となっています。

外食も旅行も……活況続く「おひとりさま市場」

外食も旅行も……活況続く「おひとりさま市場」

 若い世代はどうでしょうか。

 結婚情報サービス会社「楽天オーネット」が2020年1月に行った調査では、新成人のうち「現在交際相手がいる」と答えた男性は23.3%、女性は35.9%。男女とも50.0%だった調査開始時の24年前と比べると、顕著な低下が見て取れます。

 同調査は全国版のデータしかないものの、先の生涯未婚率や平均初婚年齢の傾向を踏まえれば、東京はさらに低い水準であることが推測できるでしょう。

「生涯未婚率」の東京と全国平均の値を示したグラフ。男女とも東京は極めて高い水準にある(画像:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2019年版」を基にULM編集部で作成)

 矢野経済研究所の「おひとりさま関連市場規模推移」(2019年4月発表)では、外食市場をはじめ国内旅行・カラオケ・遊園地・賃貸住宅などの市場で軒並み前年度比増、一方で婚活関連市場は微減という結果に。

 創刊30年を誇るエリア情報誌「東京ウォーカー」は、2018年10月に「東京は、一人でも楽しい。」というコンセプトのもと紙面構成を大刷新。東京が「おひとりさまの街」へと変貌する潮流をあらためて印象付けました。

 こうした流れを受けて2019年9月に登場したのが、ひとりでも気軽に入れる飲食店を紹介するアプリ、その名も「ソロメシ」です。リリースから4か月ほどが過ぎた今、果たして利用者はどう推移しているのでしょうか。そしてどんな人たちが実際に利用しているのでしょうか。

ひとりで気軽に、おいしい料理が食べたい

ひとりで気軽に、おいしい料理が食べたい

 アプリ開発事業などを手掛けるホーン(中央区日本橋)による「ソロメシ」。代表の松本直樹さんによると2020年2月現在、飲食店の登録数は東京・渋谷を中心におよそ1000軒に上るそうです。

「今いる場所の近くで」「ひとりでも気軽に入れる」「料理のおいしい」お店を紹介するというのが特長で、アプリを起動すると現在地から半径500m以内にある該当店を示すマップが表示されます。

 食べたいメニューから候補店を絞り込むタグは、既存のグルメサイトに多い「和食」「洋食」「中華」といった従来型のジャンル分けではなく「肉系」「野菜系」「定食」「あっさり」「こってり」など、ユーザーのニーズに即したより直感的な区分けに。

 お店の条件を選ぶタグも「ひとり席あり」をはじめ「静か」「わいわい」などがあり、好みの雰囲気を指定して絞り込める仕組みです。

 単に「ひとりでも気軽に入れる」だけでなく、あくまで「おいしい料理を堪能してほしい」という観点から、各店の紹介ページにはその店イチ押しの人気メニューも掲載。知人・友人など信頼できる「ひとり外食好き」たちから口コミを集め、1軒ずつ丹念に選定していったそうです。

おひとりさま外食をサポートするアプリ「ソロメシ」(2020年2月26日、遠藤綾乃撮影)

 松本さんがこのアプリを開発した理由は、外食やお出掛けをひとりで楽しむソロ活愛好家が増え続ける半面、行ったことのない飲食店にひとりで入るのはまだまだ心理的ハードルが高いと感じる人が多い現状を知ったからだと言います。

時代は「ぼっち飯」から「リッチ飯」へ

時代は「ぼっち飯」から「リッチ飯」へ

「おひとりさま」という言葉が一般に広まったのは2001(平成13)年、岩下久美子氏による同タイトルのエッセーが出版されて以降のこと。

 2年後の2003年に「30代以上・未婚・子ナシの女は負け犬」とする酒井順子氏のエッセー『負け犬の遠吠え』が話題になったことなどから、「おひとりさま」には長らくどこかネガティブなイメージが付きまといました。

「かつて『ぼっち飯』という言葉が盛んに使われたように、ひとりでのご飯・外食は寂しいことというイメージが今も少なからずあるように感じます。でもひとりでの外食って本当は、自分の好きなときに好きなお店に入って好きなメニューを食べられる『リッチ飯』のはず。ひとり外食をより楽しいものにするためのサービスを提供したい、そう考えたのが開発のきっかけでした」(松本さん)

「ソロメシ」を開発した松本代表(2020年2月26日、遠藤綾乃撮影)

 そしてもちろん、飲食店側にとってもメリットがあります。大人数の団体客だけでなく、おひとりさま客を積極的に呼び込むことで、特に平日にありがちな空席を埋めることにつながるからです。ひとりでいろんなお店に行きたいユーザーと、ひとり客を取り込みたい飲食店とをつなげる、「ソロメシ」は両者の橋渡し役を担います。

「ひとり外食は『習慣』としては徐々に定着しつつありますが、まだ『文化』と呼べるほどには成熟しきっていない。せっかく貴重な時間とお金を投資するのですから、ひとり外食をもっと豊かなものにしていくことがこのサービスの目標です」(松本さん)。

 2020年2月現在、同社は「ソロメシ」で紹介する飲食店を開拓・推薦する「アンバサダー」を公募していて、4月の活動スタート以降はいっそう掲載店を増やしていきたいとのこと。

 ひとり外食に慣れている男性からの応募が多いかと思いきや、「こういうサービスを待っていた!」という20〜30代の女性たちが次々に名乗りを上げているそうです。

ひとりでは絶対に入らなかったお店へ

ひとりでは絶対に入らなかったお店へ

 表参道で松本さんへのインタビューを終えたのは、平日のちょうど正午頃。せっかくなので「ソロメシ」掲載のお店でひとりランチをしてみようと思い立ちました。

 折しも給料日の翌日。たまにはリッチなおしゃれレストランに行ってみたい――。数ある候補から選んだのは、地中海料理の有名店「CICADA(シカダ)」(港区南青山)です。「ソロメシ」のお墨付きがなければ、ひとりでは絶対に入らなかったであろうお店をあえて選んでみることにしました。

ひとりでは入りにくいと思っていた有名レストラン「CICADA(シカダ)」(2020年2月26日、遠藤綾乃撮影)

 豪華なエントランスをくぐり「ひとりですが大丈夫ですか」と尋ねると、「いらっしゃいませ! ご案内します」と気さくな対応。ゴージャスな女性グループや大人のカップルばかりだと思っていた店内は、意外にも上等なカウンター席が複数しつらえてあって、これならひとり客でも周りを気にせず食事を楽しめそう。

 ホッとしたことで気が大きくなり、またランチメニューのグリルポーク(税込み2100円)は期待通りにおいしく、思わずセットのパンをおかわりしてしまいました。

 ひとりでの外食には慣れているつもりでも、やはりどこかで「このお店には入りにくい」と“自粛”してしまう経験は、きっと多くのソロ飯愛好家が思い当たるはず。でも「おひとりさまウエルカムですよ」というお店からのアピールがあれば、東京での外食はもっと選択肢の多いものになるでしょう。

 思わず尻込みしてしまうときポンと背中を押してくれる「ソロメシ」は、おひとりさま化が進む東京で今後ますます便利なツールとなっていくのではないか――。そんなことをのんびり考えたひとりランチタイムでした。

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