娘が大泣きした日の出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある日、道端で大泣きしながら、母に手を引かれて歩くイヤイヤ期の娘(3歳)。母親がすっかり疲れ果てていると、ある青年が声を掛けてきて…という内容で「すてき! 最高!」「うれしい」「泣ける」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
ロンドンへ夫の仕事の関係で引っ越し
この漫画を描いたのは、主婦のたぬ£(ペンネーム)さんです。インスタグラムでは、育児や海外生活の経験を漫画にして発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
たぬ£さん「夫の仕事の都合で、家族でロンドンに引っ越した4年ほど前からです。現在は帰国済みです」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
たぬ£さん「とってもすてきで元気になる出来事だったので、描き残しておこうと思いました」
Q.お花屋さんは、顔見知りの方だったのでしょうか。
たぬ£さん「ロンドンで娘のナーサリー(保育園)へ行く道に毎日出ている露店の花屋さんで、それまでも数回花を買ったことはありましたが、顔見知りというほどでもなかったと思います」
Q.その後、お花屋さんとの関係性は変わりましたか。
たぬ£さん「そうですね。その後、花を買うときは基本的にこのお店で買うようになりました」
Q.機嫌を直した娘さんは、お花やダンスについて何か言っていましたか。
たぬ£さん「直後は『おどってたね…』とボソッとつぶやいただけでしたが、帰宅後、急にテンション高く、『オハナモラッター!』と叫んでいました。後から、喜びをじわじわかみしめるタイプ…」
Q.子どもの対応に困っているときは、どのような手助けが欲しいですか。
たぬ£さん「『大丈夫?』と声をかけてもらえるとうれしいです。実際、私はそれで何度か見知らぬ人に救ってもらいました。救ってもらった分、周りに返していけたらと思います」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
たぬ£さん「このすてきな対応に『あっぱれ!』という感想が多かったです。他に『自分もこうやって助けてあげたいけど、どこまで関わっていいか分からない』という意見も印象的でした。確かに、かんしゃく中は下手に手を出さず見守る方がよいタイプの子もいるので、その辺りのさじ加減は本当に難しい。ただ、そうやって手探りでも子どもに関心を向けてくれたことが心からうれしいし、とても大切なことだと感じています」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
たぬ£さん「インスタグラムでは現在、イギリスで体験したツラ~イつわりのことを描いているので、まずはそれを完結させたいです。今までは、子育てと海外生活のアレコレを漫画にしていましたが、最近日本に帰国し、余裕も出てきたので今後は全く別ジャンルのものも描いてみたいですね…ホラー漫画とかSFとか(笑)」
オトナンサー編集部