アメリカの入手ルートとは?
対ドローン兵器として重宝!
アメリカ国防総省がウクライナに移送するため、60台の「ゲパルト」自走対空砲を送る用意を整えたことが、2023年11月13日に欧州メディアの報道で明らかとなりました。
ドイツが供与した「ゲパルト」自走対空砲(画像:在ウクライナ ドイツ大使館)。
なお、同車両はドイツ製で、アメリカ陸軍も空軍も使用した実績はありません。ではなぜ、アメリカから供与されるかというと、同車両はヨルダンからアメリカ政府が約1億1000万ユーロで購入したものなのです。
当初この契約の完了予定日は2024年5月末と報じられていましたが、かなり早まった形となります。
「ゲパルト」は既にドイツが50台ウクライナへ提供しています。この車両が旧西ドイツへ初めて配備されたのは1973年で、その後、アナログ式コンピュータをデジタル式コンピュータへ変更するなど近代改修が行われているものの、採用から50年以上経過した旧式車両であることは変わりありません。
ロシア軍の航空機を相手にするには、力不足が否めない車両ではありますが、自爆ドローンや巡航ミサイル相手ならば十分対抗できます。しかも、高価な迎撃ミサイルではなく、35mm機関砲弾を使用するということで、費用対効果も高いとウクライナ軍では注目されています。
※一部修正しました(11月16日15時00分)。