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「F-35迷子事件」は序の口!? 飛行機“暴走”の事件簿 人はどこまで「やらかしちゃった」のか

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アクセルとブレーキの踏み間違いによる自動車の暴走事故。日本国内だけでも毎日のように聞く由々しき事態ですが、飛行機も大空を“暴飛行”する事例が発生しています。それは技術の進歩により、無人でも飛行できてしまうが故でもありました。

空でも暴走事故は起きている

 自動車の暴走事故のニュースをよく耳にします。ほとんどの原因がアクセルとブレーキの踏み間違いとされます。自動車の自動運転技術が実用化寸前まで進歩してきているのに、一方でこのような事故が無くならないのは皮肉でもあります。

Large 241127 boso 01ジェット戦闘機を翻弄した無人ラジコン機F6F-5K。傑作機F6Fをベースにした標的機で、目立つ赤色塗装がされている(US Navy, Public domain, via Wikimedia Commons)。

 トランスミッションがマニュアルだった時代、自動車の運転は今ほど簡単ではありませんでした。足元にはアクセル、ブレーキ、クラッチの3つのペダルが並び、レバーを手で動かしてギヤチェンジしなければなりません。これらの操作を間違えればエンストして止まってしまいます。これはこれで危ないのですが、暴走するよりはマシです。

 乗りものが発達して誰でも使いやすくなることは良いことですが、その副作用も起きてしまいます。そして、実は同じようなことが飛行機でも起きています。パイロットの乗っていない無人の飛行機が空を暴走(暴飛行か)するなど恐怖でしかありませんが、航空史上では何例も見ることができます。

 1956(昭和31)年8月16日、アメリカ海軍が地対空ミサイル実射試験のため、カリフォルニア州のポイント・マグー海軍航空基地から無人標的機グラマンF6F-5Kを発進させました。地上からのラジコン操縦で、太平洋上の試験場まで飛行させるはずでしたが制御不能に陥ります。そのまま墜落してくれればよかったのですが、なぜか安定飛行して上昇を続け、ロサンゼルス市街地の方向に進路を取り始めます。

「戦い」と揶揄された墜落被害

 慌てた海軍は空軍に迎撃を依頼し、2機のF-89Dスコーピオン戦闘機がスクランブルします。アフターバーナー全開で何とか無人のF6Fに追いつき、随伴飛行を続けてロサンゼルスを通過して無人地帯に入ったところで撃墜することにしました。

 F-89Dには、当時最新の射撃管制システムで照準し自動発射できる、無誘導の対空ロケット弾104発が搭載されていました。無人機は第2次大戦中に活躍した戦闘機F6Fヘルキャットを改造した旧式のレシプロ機であり、撃墜するのは簡単そうでした。ところがそうはいきません。

Large 241127 boso 02主翼端の大型ポッドに対空ロケット弾を装備したF-89D。対空ロケット弾は空対空ミサイル実用化前に、対爆撃機用としてに迎撃戦闘機に装備された(US Air Force, Public domain, via Wikimedia Commons)。

 まず射撃管制システムがうまく働かず、ロケット弾の自動発射制御ができなくなりました。そうこうするうちにも無人機は不意な旋回を繰り返し、またロサンゼルス方向に向いてしまいます。対空ロケット弾は手動発射も可能でしたが、F-89Dには目視の照準器がありません。2機のパイロットが目測で3回にわたって全弾208発のロケット弾を斉射しましたが、1発も有効弾がなく撃墜に失敗します。

 結局F6Fは燃料切れまで飛行し、パームデール地域空港から東に13kmの砂漠に墜落しました。

 一方、外れた208発の対空ロケット弾は地上に落下し、あちこちで火災を起こし建物にも被害を出しました。幸い死者は出ませんでしたが約400ヘクタールの山林が焼失し、火災を鎮圧するのに500人の消防士が2日間出動。後に「パームデールの戦い」と揶揄されるようになった事故は、第2次大戦の傑作機だったF6Fがパイロット無しでジェット戦闘機を翻弄した「戦い」でした。

去年は無人F-35が行方不明に!?

 1970(昭和45)年2月2日には、モンタナ州で空戦訓練中だったアメリカ空軍のコンベアF106A戦闘機が制御不能となりパイロットが脱出します。しかし脱出後、重量バランスが変化したのか偶然にも水平飛行に復帰。様子を監視していた僚機のパイロットが、脱出したパイロットへ「機体に戻った方がいいぞ」と無線でジョークを飛ばしたほどでした。

 機体はゆっくりと高度を下げ、農場の雪原に滑るように不時着しました。本当にパイロットが「戻ったのか」と思うほどの安定ぶりだったとか。ただし燃料切れでエンジンが止まるまでの1時間45分、通報で駆け付けた保安官は近寄れませんでした。パイロットも無事でした。

Large 241127 boso 032023年9月、の無人F-35B行方不明事件の墜落現場で見つかった特徴的なリフトファンの一部(アメリカ海兵隊の事故報告書)。

 不時着したのが雪原の農場だったため、機体の損傷は少なく修理され、任務に復帰したF106Aは「コーンフィールド・ボンバー」(トウモロコシ畑の爆撃機)と呼ばれるようになりました。1979(昭和54)年には事故当時のパイロットが再びこの機体に搭乗しています。退役後の1986(昭和61)年8月、アメリカ空軍国立博物館に寄贈され、現在も展示されています。

 1989(平成元)年7月4日には、ポーランドを離陸したソ連空軍のMiG-23戦闘機が、パイロット脱出後も飛行を続けてしまい、西側との国境を越えて西ドイツ、さらにオランダ、ベルギーまで飛んでいきました。結果的に燃料切れで墜落し、地上で1名が亡くなっています。

 2023年9月17日には、アメリカ海兵隊のステルス戦闘機F-35Bがパイロット脱出後11分21秒間、距離にして104km飛行し続け、1日以上行方不明になる珍事も起きています。

 飛行機は非常に有益な乗りものですが、基本的に空飛ぶ危険物です。便利さリターンの最大化と、墜落リスクの最小化という努力によって飛行機は発展し、空は従来パイロットという特別の訓練を受けた専門職の占有域でした。しかし現代の技術は「パイロットなしでも飛べてしまう」機体を生み出しました。

 ドローンは世界を変えつつあります。結局のところ自動車にせよ飛行機にせよ、技術的挑戦と実際の使用のあいだには、「不協和音」ともいうべき新たなリスク生まれます。

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