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結婚式のご祝儀、なぜ3万円? 専門家に聞いてみた 過去には「明るいカツアゲ」の声も

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過去には「明るいカツアゲ」の声も

 結婚式に招待された際、会費制の式を除き、必ず持参するのが「ご祝儀」です。ご祝儀とは祝意を表すために贈る金銭や品物のこと。

近年「明るいカツアゲ」とも呼ばれているご祝儀(画像:写真AC)

 結婚情報誌「ゼクシィ」を運営するリクルートマーケティングパートナーズ(品川区上大崎)が2018年10月に発表した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2018」によると、2012年から2018年の首都圏で、上司や親族、恩師から受け取るご祝儀の金額はわずかながら上下しているものの、友人からの金額は常に「3万円」と不動です。いったいなぜでしょうか。

 2017年にはSNS上で「明るいカツアゲ」と揶揄されるなど、近年の結婚式を語る際にその在り方が問われるようになったご祝儀の謎について、専門家に聞きました。

「もの」から「現金」へ変化

 都内のホテルや式場での婚礼サポートを手掛けるカーロカーラ(石川県加賀市)代表の小谷由美子さんは、その歴史的背景から話します。

「日本ではかつて、自宅で結婚式を行う自宅婚が盛んでした。しかし時代の変化で、その場所が結婚式場へ移行し、『結婚祝い』という形で、現金によるご祝儀が一般化しました」

 小谷さんによると、自宅婚が盛んだったころのご祝儀は現金ではなく、招待客が宴席に持ち寄る食べものや飲みものだったといいます。その背景には、『式の主催者に金銭的な負担がかからないように』という、招待客側の配慮があったとのこと。そのような日本人の冠婚葬祭に対する考え方が、自宅から結婚式場へ場所を移した後も息づき、食べものや飲みものにかかっていた費用を現金に換算、ご祝儀(現金)へと変化していったのだといいます。なお、結婚式場での式が盛んになったのは、1964(昭和39)年の東京オリンピック以降で、テレビや雑誌の情報が影響したとのことです。

「3万円という根拠は、宴席の飲食費に関係しています。当時のひとりあたりの飲食費は1万5000円〜2万円だったため、それに近い金額として定着しました。ちなみに30年以上、この相場は変わっていません」

 飲食費の内訳は、料理が1万円前後、飲み物が3000円とカウントされていました。当時の招待客は一家の家長のみというケースが多かったため、その妻や家族は式で渡される引き出物を楽しみにしていました。その引き出物が約1万円相当で、計2万〜2万5千円のおもてなしとなります。それに対して、3万円のご祝儀となったと小谷さんはいいます。

 また、2万円にすると、割り切れる「偶数」のため、「両家やふたりの仲を割る」ということにつながりかねないため、配慮し、3万円となったという背景もあるようです。

加速する過剰なおもてなし、祝儀の矛盾

加速する過剰なおもてなし、祝儀の矛盾

 そんな背景があったご祝儀ですが、小谷さんはその現状に違和感を持っているといいます。

「ご祝儀はその名のとおり、『祝い金』です。招待客のお祝いの気持ちとして用意するもの。会費とは違うのです。それを勘違いされている方が多いような気がします」

首都圏のご祝儀に関するデータ(画像:リクルートマーケティングパートナーズのデータを基にULM編集部で作成)

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 近年の結婚式は、「3万円もいただくのだから、それ以上のおもてなしで返したい」との主催者の思いから、料理の単価を上げ、高額なドリンクを用意するようになっているといいます。

 主催者が新郎新婦の「両親」だった高度経済成長期と異なり、晩婚化で主催者が新郎新婦当人となりがちな近年、両家がもてなしたい金額とふたりが負担しなくてはならない金額がミスマッチになりつつあると小谷さん。

「ご祝儀の金額は30年以上変わっていませんが、物価は当然のごとく変わっており、結婚式もパーティ形式が定着しています。主催者の負担金額が上がっている上、遠方の招待客にはお車代(交通費)を出すといった過剰なもてなしも多いです」

 従来と比べ、招待客も友人の占める割合が多くなったこともあり、一般人が結婚式に呼ばれる回数そのものが増えてしまい、金銭的負担に感じる人も増えているとのこと。先述の「明るいカツアゲ」という指摘は、こういった背景があるのかもしれません。

「結婚式は、祝いたいから出席する、ご祝儀は出せるだけ出してあげたい、そんな式であってほしいですね。個人的にはご祝儀の3万円はそのままに、料理価格の見直しと引出で物を減らすことで、主催者のおもてなし金額を2万円に抑え、ご祝儀本来の意味である『ふたりの人生のスタートを祝う』という宴の場としてもらいたいです」

 そんなご祝儀ですが、今後はどのように変化していくのでしょうか。

「家族や親族の数が少なくなるため、大人数のパーティは会費制に、家族と親族が多い式はご祝儀に、と二分化がさらに進むでしょう」

 ご祝儀ひとつから見えてくる時代の変化。次回、結婚式に招待されたとき、そのようなことを思い出してみるのもよいかもしれません。

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