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成績不振の選手がファン投票1位でオールスターはあり? 専門家の見解

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中田翔選手(2022年6月、時事)
中田翔選手(2022年6月、時事)

 プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日、27日)のファン投票が行われていますが、6月22日時点の中間発表で、セ・リーグ一塁手部門の1位が、巨人の中田翔選手となっています。中田選手は、人気球団である巨人の選手とはいえ、今季は成績不振で2度の2軍落ちも経験しています。そうした選手が「オールスター」に選ばれるとしたら、果たしてそれは「激励」的なものと受け止めるべきなのでしょうか。それとも、2003年に起きた「嫌がらせ」的な投票と同様のものと受け止めるべきなのでしょうか。

 プロ野球の世界にも詳しい、一般社団法人日本スポーツマンシップ協会理事の江頭満正さんに聞きました。

人気選手への「応援票」

Q.プロ野球におけるオールスター戦の意味とは。

江頭さん「セ・パを代表するスター選手がゲームを行い、リーグ戦では見られない対戦や打順などが実現する『球宴』と表現されてきました。セ・パ交流戦が始まる前は、セ・パの投打対決は注目を集め、古くは王貞治さんや長嶋茂雄さんと対戦したパ・リーグのピッチャーの人気が急上昇したり、松井秀喜さんや松坂大輔さんらがリーグを超えて真剣勝負を行ったりして、レギュラーシーズンよりも慎重に調整する選手もいました。

しかし、2005年からセ・パ交流戦が行われるようになり、希少性が薄れてしまいました。選手も、真剣勝負をするよりも、エキシビションとしてプレーする傾向が強まりました。それでも、人気も実力も兼ね備えた、日本プロ野球を代表する選手が一堂に会し、レギュラーシーズンでは見られない『野球ショー』を見られるのがオールスターゲームだと、個人的には考えています」

Q.オールスター戦のファン投票では、そのシーズンの成績があまりよくないものの、人気があって選ばれる選手もいます。そうした選出についてどう思われますか。

江頭さん「人気と実力がずれていることは、よくあることです。日本のファン投票は、各球団による選手ノミネートが行われています。ノミネートは、投手以外は各ポジション1人ずつですから、球団を代表する成績の選手と考えていいと思います。ただ、ノミネート後にけがをしてしまったり、スランプに陥ってしまったりすることもあるでしょう。こういった選手の調子やコンディションを含めて、ファンが投票することが暗黙の了解になっているはずです。

オールスター戦は、球場で観戦する人やテレビで見る人が、本当に楽しめる選手を選考するのが理想的です。テレビ番組で名前を知っているから、アナウンサーと結婚して話題になったから、という理由で投票される票が多くなると、『オールスター』という名前と異なる選手選択が行われてしまう危険性があります。また、球団などによる投票呼びかけが、プロ野球に少し興味がある程度のファン層に影響を与え、偏った結果になる事態も起きています。ファン投票の方法には改善点が多く存在しそうです」

Q.オールスター戦のファン投票を巡っては2003年、当時中日ドラゴンズの川崎憲次郎投手が、故障などで1軍登板がないにもかかわらず、ネット掲示板での呼び掛けなどで1位となり、本人が出場を辞退したという騒動がありました。

江頭さん「ネット民による、人気投票を混乱させる事態は、オールスター戦に限らず幾つか起きています。社会を混乱させる迷惑行為には、断固として立ち向かうべきです。プロ野球を愛している多くのファンに対する冒とくです。2003年、川崎投手はオールスター戦を辞退したことでダメージを受けました。全くフェアではありません。

現在のファン投票は、ネット経由の場合、メールアドレス登録後、1人1日1回という制限が設定されています。しかし、プロ野球側がネット民の『悪ふざけ』を防御するのではなく、ネット民側に良識を持っていただきたいと思います。人生を懸けて野球に打ち込んでいるプロ野球選手を傷つける権利は、誰にもありません。プロ野球の勝敗に、毎日一喜一憂しているファンの1票を踏みにじることも許されません。こういった行為は、法的にも規制してほしいものです」

Q.今回の中田翔選手への投票については、「純粋なファンとしての応援」、「激励」、あるいは川崎投手のときのような「嫌がらせ」、いずれが多いと思われますか。

江頭さん「ネットによる投票方法と、各ポジションの総票数を確認する限りでは、『嫌がらせ』の可能性は低いと思われます。投票数は各ポジションに大きな違いはなく、野球ファンではない人が中田選手以外の票を、いい加減に入れた傾向は見られません。

また、一部のメディアは、セ・リーグの一塁手が、中田選手を除いて『助っ人外国人』だからと分析しています。もしそれが事実なら、日本のプロ野球ファンは国籍差別が深刻だといえますが、日本の野球ファンには良識があり、『日本人だから中田選手に投票している』という事態は起きていないと思われます。メジャーリーグのオールスターで、『日本人だから選ばれない』という事態が起きたら、とても不愉快に感じるはずです。

スポーツマンシップの観点では、国籍も、肌の色も、文化も、宗教も、差別対象になりません。同じグラウンドに立てば、チームメートであり、ゲームをするために必要不可欠な対戦相手です。『助っ人外国人』という表現も、そろそろやめるべきでしょう。

ネット民による『悪ふざけ』ではなく、『日本人だから』という理由でもなければ、中田選手を見たいファンが投票していると考えるのが妥当です。日本ハムから巨人に移籍して、出場機会が減った中田選手にオールスター戦で活躍してもらい、存在感をプロ野球界に示してほしい、という思いでしょう。言い換えれば、『応援票』だと思われます。

オールスター戦は、人気のあるスター選手が顔をそろえるゲームです。成績優秀者を集めたベストナインではありません。成績と人気が異なるのは当然です。だからこそ、オールスター戦でのみ実現する勝負や場面があるのです。

1996年のオールスター戦で、パ・リーグの故仰木彬監督は、投手交代でイチローさんを指名しました。イチローさんは投手としても十分なパフォーマンスを発揮できる状態で、セ・リーグの打順は松井秀喜さんでした。この2人が投手と打者として向き合う真剣勝負は、オールスター戦以外では実現不可能な組み合わせでしたが、セ・リーグの監督が松井さんを代えてしまったために実現しませんでした。

オールスター戦の可能性は、まだまだ広がりがあります。人気選手を集めてどんなエンターテインメントにするのか。勝敗だけがスポーツではありません。1試合の中に、真剣勝負あり、驚くような組み合わせあり、高校時代のリベンジなどがあってもいいのです。今年は、どんな魅力を持たせるのか。運営する日本野球機構(NPB)の手腕が試されるでしょう」

オトナンサー編集部

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