代車やレンタカーを運転する際に、うっかりやってしまうのがETCカードの入れ忘れです。もしそのままETCレーンを通過してしまった場合、一体どうすればよいのでしょうか。
ETCカードを入れ忘れてレーンに…そのときどうする?
自分の車が修理・車検中などの理由で、代車を借りて運転している際などに特に起こしがちなのがETCカードの入れ忘れです。レンタカーを運転している際にも起こしやすいミスだと思いますが、実は昨年、筆者(松田義人:ライター・編集者)がまさにそれをやってしまいました。
修理や車検中などで「代車」を運転していた場合、特に起こしがちなETCカード入れ忘れ(画像:写真AC)。
代車にETCカードを挿さぬままいつも通りに「フンフンフーン♪」と鼻歌混じりでETCレーンのほうへ。そこで「ビビビーッ」と注意音が鳴り、カード未挿入を知らされましたが、もう車線変更はできない位置。しかも後続車がビタビタに詰めているため、ここで急ブレーキを踏むわけにもいかず、そのままバーを潜り抜けてスルーしてしまいました。
本来、ETCカードを挿さぬままETC レーンに入った場合、即座にバーの手前でクルマを停めてインターフォンで係員に連絡するのが正しいルールですが、しかし前述の通りの状況だったのでそのまま抜けてしまったというわけです。
このことでとんでもない罰則を受けたりするのではないかと、筆者はすぐにNEXCO中日本の担当窓口に電話。お詫びをし「すぐにでも料金を払いたい」と申し出ると、受け付けてくれた女性はこんな風に返してくれました。
「わざわざご連絡くださってありがとうございます。罰則などはありませんし、ご心配なさらず大丈夫ですよ。ナンバーで識別していますから後日届く書類に沿って、料金をお支払いいただければ結構です」
NEXCO中日本の担当女性の優しい対応に心を打たれましたが、その言葉通り後日封書で、代車を借してくれていた修理業者のもとに支払書類が届きました。
空欄に必要事項を書き込み、料金を「ETCでの清算」または「現金での清算」のどちらかを選んで投函します。筆者はここで「ETCでの清算」を選んだため、後日しっかり費用が徴収されました。切手代はかからず、かなりスムーズに処理することができホッとしました。
こうしたETCレーン通過時の手続きは、NEXCOのウェブサイトでも案内しており、自己申告の記入フォームもあります。ただし、「お申出がなく、通行料金をお支払いいただけない場合は、不正通行として割増金も含めた通行料金を請求」(NEXCO中日本)する場合があるとしています。速やかな手続きが必要です。
高速道路の入場レーンミス、ETCカード入れ忘れなどは重大な事故を招きかねません。また、事故が起きなくとも、そのレーンを止めてしまい後続車にも迷惑をかけてしまうことが大いにありえます。
こういったミスを絶対しないよう、今後は十分注意を払ってハンドルを握り、高速道路を利用しようと心に誓う筆者でした。