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コロンビア、初戦日本は「速く、フィジカルがある」。選手の言葉に油断なし。最高の環境で準備

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戦術練習は一切公開せず。ミラネッロという練習場の環境にコロンビアの選手たちは満足しているようだ【写真:神尾光臣】

戦術練習は一切公開せず。ミラネッロという練習場の環境にコロンビアの選手たちは満足しているようだ【写真:神尾光臣】

ロシアワールドカップ初戦で日本代表と対戦するコロンビア代表は、ミランの練習場『ミラネッロ』で合宿を行っている。サッカーに集中できる環境で最高の準備を進めるコロンビアは、一部では日本戦を重視していないと伝えられているが、選手たちの言葉に一切の油断はなかった。(取材・文:神尾光臣【カルナーゴ】)

コロンビアが合宿を行うミラネッロとは?

 ロシアワールドカップ初戦で日本代表と対戦するコロンビア代表は、ミランの練習場『ミラネッロ』で合宿を行っている。サッカーに集中できる環境で最高の準備を進めるコロンビアは、一部では日本戦を重視していないと伝えられているが、選手たちの言葉に一切の油断はなかった。(取材・文:神尾光臣【カルナーゴ】)

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 先月の5月27日。ミラノ・マルペンサ空港の到着出口前では、黄色いユニフォームを着た南米人の集団がいた。ボゴタからのチャーター機で12時間の長旅を経てミラノに到着する、コロンビア代表を待つコロンビア人たちだ。

 そして12時過ぎ、ラダメル・ファルカオやハメス・ロドリゲスらの代表選手が、ACミランのクラブ関係者に引率されて空港を出てきた。行き先はあのミラネッロだ。彼らは欧州合宿地を、ミランの練習場にしていた。

「しかしなんでここなんだろうな。ロシアだろ? あそこはもっと乾燥しているって聞いたぞ。気候に合わせるなら、ここは適当じゃないはずだ」地元のタクシードライバーは怪訝な顔をしていた。ミラネッロはミラノではなく、ミラノ市から50km離れたヴァレーゼ県カルナーゴ市の丘陵地帯にある。標高は300m程度で、日本代表が合宿地に選んだオーストリアのゼーフェルトのような1000mを超える高地ではない。しかも6月初旬になれば日中は25度を超え、そこそこ蒸し暑い。

 だがコロンビア代表は、ホセ・ペケルマン監督たっての希望でミラネッロをロシア・カザンに向かう前の合宿地に選んだのだという。サッカーに集中できるという意味では、これ以上ない環境だからだ。

 敷積は16ヘクタール(東京ドーム約3、5個分)におよび、グラウンドは6面に屋内練習場と人工芝のグラウンドが1面ずつ。当然ジムも用具も完備で、クラブハウスにはミーティングルーム兼プレスカンファレンスルームに加え、リラックスルームに供食施設、さらには選手やスタッフの宿泊施設まである。合宿をやるために必要なものが、全てここに備わっているのである。

 さらにミラネッロの特徴は、周囲の喧騒から完全に隔離されているところにある。カルナーゴ市の集落からは1.2km離れており、森に囲まれている。そして周囲は塀や生垣で厳重に囲われており、通りに面したグラウンド2面を除き中の様子をうかがい知ることは不可能だ。以前は練習をのぞき見できる高台のスポットもあったようなのだが、カルロ・アンチェロッティ監督の時代に木を植えられて視軸を遮られてしまった。

アシスタントコーチに就任した人物

「彼は代表選手のマネジメントに非常に気を遣っている。新聞社やテレビのカメラ、またファンの殺到を避けて、選手たちが落ち着いて練習に集中できる場所を望んだ。それこそがペケルマン・スタイルだ」と地元記者の一人は言った。

 母国コロンビアからは連日TV、ラジオのクルーが合計で15名ほど詰めていた。彼らについては毎日2名の選手が取材対応を行い、日本代表のように毎日の練習後に囲み取材が許されるという環境ではなかった。

 当然練習は完全な非公開か、TVの映像素材用として練習の一部を15分程度開放するだけだった。つまり、戦術に関するところはこの合宿中一切見せなかった。紅白戦や試合形式のポジション確認などもってのほか、戦術的な要素を落とし込んだメニューも全て隠した。

 こういう環境にコロンビアの選手たちは、とても好意的だった。「世間の喧騒から隔離されているというこの環境がいい。広いし時間もゆったりしているし、サッカーに集中できるのがとても大事なことだ。ここで練習している限り、僕たちがどんな戦術を準備しているのか、誰もうかがい知ることはできない。秘密を守れる場所があるから、ミランというクラブも成功してきたんだろうね」。主将のファルカオは語っていた。

 さらにペケルマン監督は、グループをさらにソリッドなものにするための”助っ人”まで呼んだ。それが、元アルゼンチン代表MFのエステバン・カンビアッソ氏のアシスタントコーチ就任だ。

 公開された練習部分でも、選手たちに近づいて動きのアドバイスを送っていた。11日には最後のミニゲームが公開になっていたが、カンビアッソはその中に加わっていた。現役時代さながらに周囲へ指示を送り、またアグレッシブにボールを奪っていた。ペケルマンのかつての教え子である世界的な元名選手を呼び寄せ、プライドも高いであろうベテラン選手をさらに伸ばせるような体制を作ってしまったことは、敵国の立場から見ればなんとも悩ましかった。

 ともかくコロンビアの選手と接触し、彼らの”今”について知ろうとすれば、その手掛かりはコメントだけ。ただその中からはいくつか、示唆に富む言質を得ることができ
た。

「細かいディティール」を突き詰める段階へ

 まずは、日本についての彼らの印象。「フィジカルの高いチーム。スピードがあって瞬発力がある(ファン・フェルナンド・キンテロ)」「速く、フィジカルがあり、何より選手間が自動的な連係を築いてまとまっていう好チーム(アベル・アギラル)」となど語る選手が多かったのだが、ようはつまり、彼らの間にはヴァイッド・ハリルホジッチ前監督時代のサッカーの情報が伝わっているのではないかと推測される。

 現在は西野朗監督のもとで、日本は急ぎチームの再構築を図っている。12日のパラグアイ戦を視察したカンビアッソ氏がどういう情報を持ち帰るのかは興味深いところだが、油断はなさそうだ。

「とにかくいい準備をして、初戦に集中して全力を尽くしたい。そうして1試合、1試合ごとに考えていく。それが我われのメンタリティーだ」とファルカオは言った。「具体的な日本対策は今週から計ることになるだろう」とクリスティアン・サパタは語っていたが、どれだけ詰めて来るかは怖いところである。

 ではこれまでの練習では、彼らはどういうことに注力したのか?「細かいディテールについて練習をしている。実際の試合では、そういうところから差が出ることになるからね」とファルカオは語った。試合中のミスを潰すため、非公開にされた練習メニューに対策法を落とし込み、日々練習を重ねていたであろうことは分かる。

 翻って日本だが、スイス戦で田嶋幸三会長が「1本のミスでも完全に崩される、点を取られるということが、W杯のレベルでは存在するということを理解しなければいけない」と口にしたときいた。それはもっともなことだが、対戦相手は単なる意識づけから一歩も二歩も先へ行って、念入りなトラブルシューティングを行なっている。1本のミスに関する意識の差が、19日の対戦で大きな違いにならないことを祈るばかりだ。

 そして、グループのメンタリティ。「代表選手はみな試合出る力のある実力者。その結果選ぶのは監督だけれど、ベンチに回ることになれば全力でサポートするようなグループでありたい」と語る選手が一人や二人ではなかった。

 単なる優等生発言かもしれないが、そういう意思統一が彼らの間にはできていることが分かる。連日出て来る選手の表情も穏やかで、かつ引き締まっていた。同じ監督のもとで6年間、互いのことは十分知り尽くしているはずの彼らが、落ち着いた環境でグループの結束を固めて、ロシアへと赴いた。日本代表は、果たしてこれをどうやって凌駕するのだろうか?

(取材・文:神尾光臣【カルナーゴ】)

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