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白いガードレールはNG? 国交省の「景観に配慮した道路附属物等ガイドライン」とは

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国土交通省は2017年10月11日、「景観に配慮した道路附属物等ガイドライン」を発表しました。防護柵(ガードレール)や照明、標識柱などの色として4色が規定されましたが、そのなかに「白」は入っていません。どうなるのでしょうか。

暗めの3色とオフグレーに規定 白は…?

 国土交通省は2017年10月11日(水)、「景観に配慮した道路のデザインを実施する際に参考とすべき事項をとりまとめた」という「道路デザイン指針(案)」の改定と、「景観に配慮した道路附属物等ガイドライン」の策定を行ったと発表しました。

171011 guidline 01ガードレールの色は白が一般的だが、「ガイドライン」では、ガードレールの色として白は規定されていない。写真はイメージ(画像:写真AC)。

「景観に配慮した道路附属物等ガイドライン」は、2004(平成16)年3月に策定した「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」を全面改訂し、防護柵(ガードレール)に加えて照明や標識柱、歩道橋といったさまざまな道路附属物の色や形状、配置などを規定したもの。これによると、防護柵と照明、標識柱の色として、ダークグレー、ダークブラウン、グレーベージュ、オフグレーの4色が規定されています。

 これら道路附属物、特に防護柵には現状、白のものがよく見られますが、なぜ白は規定されていないのでしょうか。ガイドライン策定の背景について国土交通省道路局に聞きました。

――ガイドラインの策定にはどのような目的があるのでしょうか?

 訪日外国人観光客の増加などを踏まえ、道路景観を向上させていくとともに、管理者によりバラバラな色などの基準に、ひとつの指針を示す目的があります。防護柵については2004(平成16)年にガイドラインを示しましたが、今回はこれまで規定がなかった照明、標識柱、歩道橋などについても盛り込んだものです。

――よく見る白はなぜ規定されていないのでしょうか?

「防護柵の整備ガイドライン」当時から白は規定されていませんので、白い防護柵については、新たに造られる数としては減ってきているはずです。同ガイドラインでは暗めの3色を規定していましたが、より明るい色がふさわしいところもあるのでは、ということで今回、新たにオフグレーを追加しました。これが白に近い色といえるかもしれません。

 もちろん、白い防護柵に何か問題があるわけではなく、むしろ視認性のうえでは優れているといえます。ただ、海や山を背景としたような景観のよい道路で、延々と白い防護柵が目立ってしまうケースもあるので、そのような場所でガイドラインを活用していただくことで、景観を向上させていきたい考えです。

山口県名物「夏みかん色のガードレール」はどうなる?

――ガイドラインはどれほど効力を持つものなのでしょうか?

 道路附属物の新設や改築において必ず参考にすべきものというわけではありません。道路管理者によっても考え方は異なりますし、好き嫌いも出るでしょう。しかしながら、国が定める各種構造物の仕様書にガイドラインの存在を盛り込んだり、各都道府県の道路管理担当者やメーカーを対象に、ガイドライン策定に関わった有識者とともに勉強会を開催したりと、ガイドラインの活用をうながしたい考えです。

※ ※ ※

 国土交通省の担当者はこのガイドラインについて、「道路附属物を構築する周辺の状況に応じて、適宜参考にしてほしいもの」と話します。

171011 guidline 02国土交通省の報道発表資料で示されている「景観的な影響の大きい道路附属物等の事例」(画像:国土交通省)。171011 guidline 03国土交通省の報道発表資料で示されている「景観に配慮した道路附属物等の事例」(画像:国土交通省)。171011 guidline 04山口県の道路で見られる黄色いガードレール(画像:photolibrary)。

 実際、道路附属物の色などの基準は都道府県によって異なります。たとえば山口県では、県管理の道路の大半で「特産の夏ミカンにちなむ」(山口県道路整備課)という黄色い防護柵が設置されています。国交省のガイドラインからすればかなり目立つ色ですが、見直されることはあるのでしょうか。

 山口県道路整備課の担当者に話を聞いたところ、「国土交通省のガイドラインに従った『茶色』であるかどうかは不明」としつつも「城下町である萩市など景観条例が敷かれている街では、それに配慮した茶色の防護柵が設置されています」といいます。景観への配慮が求められる道路で、ガイドラインに示されたような暗い色の附属物が採用されることはあるようです。ただ山口県では、萩市のような景観条例が敷かれていない場所、たとえば海や山を背景とした場所でも、基本的には黄色い防護柵を踏襲していく予定だといいます。

 なお、国土交通省が今回策定したガイドラインでは、「その他の道路附属物等」として遮音壁、落下物防止柵、防雪柵、ベンチ、バス停上屋、視線誘導標、舗装・路面への表示などについても、景観上の配慮事項などが規定されています。

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