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韓国エンタメ界でおなじみの「ファンミ」、実は日本の方が魅力的? その理由は“行儀良さ”

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韓国の人気ヒップホップグループ「BTS」(Getty Images)

韓国の人気ヒップホップグループ「BTS」(Getty Images)

 4月中旬、横浜や大阪など全6公演で、計9万人の観客を熱狂させた韓国のヒップホップグループ「BTS(防弾少年団)」。その4回目となるファンミーティング「BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.4 〜Happy Ever After」の様子が、韓国出身アーティストとしては初出演となったNHK総合「SONGS」(4月28日放送)で紹介されました。

一度行ったらやみつきに 「参加型」のファンミ

「ファンミーティング」。日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、韓国ではおなじみの言葉で、略して「ファンミ」。文字通り「ファンとの集い」を意味し、演奏のほかトークやゲームなどが行われ、アーティストとファンの距離が近いのが特徴です。

 通常のコンサートのように、チケット販売されるものがほとんどですが、ファンクラブ限定で付加価値を高めたものもあり、BTSなどの人気アーティストのように、アリーナ、ドームなどの大型施設に数万人を集めるものから、数十人程度までとさまざまです。

 歌手だけでなく、有名俳優も、ソウルや台湾、タイ、日本などでファンミを行います。日本で行われる場合、ずば抜けた人気を誇る俳優さんでも5000〜6000人ほど。1000人前後の会場も珍しくありません。席料は1万円前後と安いものではありませんが、さまざまな国・地域のファンミを見てきた筆者としては、日本でのファンミはかなりコスパが良いと感じています。

 ファンの声が日本よりも届きやすく、親しみやすい印象のある韓国エンタメ業界。特に俳優さんのファンミは“近すぎ”で、一度参加すれば、やみつきになることは間違いないでしょう。その理由は、構成にあります。俳優さんの場合、専門は「演技」であり、歌ではありません。2時間超えのファンミの場合、前半は作品に関するトーク、そして、けっしてうまくない俳優さんでも「歌」が入り、ファンからの質問や、ゲーム、お料理などの多彩なコンテンツが用意されています。

 ファンミは演者からの一方通行でなく、双方向性があり、それが魅力となっています。特に、俳優さんのファンミの場合、規模が比較的小さい分、「参加型コンテンツ」が豊富に組み込まれています。つまり、お気に入りの俳優さんと至近距離で交流できるのです。ファンにとっては、それだけでも興奮するのですが、場合によっては握手してもらえることもあります。

日本ならではのファンサービス

 日本で行われるファンミの場合、さらに、ファンが会場を後にする際に「ハイタッチ」「握手会」が組み込まれるなど、いつまでも余韻が残る演出が多いです。まれに「DVDの購入者のみ」などの条件がついた、ビジネス色の濃いものもありますが、全員にこうした機会を与えてくれるのが最近の傾向です。

 筆者が訪れた、5000人以上の比較的規模の大きなファンミでは、帰る際に、両サイドをファンが列を作り、その間を大人気の俳優さんが通るというものがありました。そこには規制するロープもなし、本人の周りにも警備員が数人いる程度の体制です。驚きなのは、日本のファンの“行儀良さ”です。「これがよその国なら、ハチャメチャになるのでは」と思うくらい無防備なのですが、日本人の偉いところはきちんとルールを守ることです。日本以外のファンミを見ましたが、文化・習慣の違いを実感します。

 毎日何かしらのアイドルグループが誕生し、ドラマがヒットすれば、街全体がドラマの出演俳優を起用した広告一色となり、またたく間に消えていく、移り変わりの早い韓国エンタメ業界はサバイバルの世界。だからこそ、日本におけるファンサービスは徹底され、プロフェショナルとして相手を楽しませてくれるのです。

 日本は高い席料が設定でき、グッズなども売れるので、ビジネスチャンスと考えられている、という冷めた判断もあるのが現実でしょう。しかし、韓国の主演クラスの俳優を、これほど近くで感じられるのは、日本でのファンミならではです。筆者も、今後も年数回の楽しみを満喫したいと思います。(美容コンサルタント・韓方薬膳料理専門家 余慶尚美)

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