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イニエスタが日本に!? 実現したら最高だ。“一握りの中の一握り”に期待すること【宮澤ミシェルの独り言】

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宮澤ミシェル氏がアンドレス・イニエスタについて語る【写真:海老沢純一】

宮澤ミシェル氏がアンドレス・イニエスタについて語る【写真:海老沢純一】

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第6回は、今季限りでバルセロナを退団するアンドレス・イニエスタについて。ヴィッセル神戸への移籍が噂されるスーパースターの真髄とは。(語り手:宮澤ミシェル)

イニエスタのJリーグ入りが実現したら・・・

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第6回は、今季限りでバルセロナを退団するアンドレス・イニエスタについて。ヴィッセル神戸への移籍が噂されるスーパースターの真髄とは。(語り手:宮澤ミシェル)

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 アンドレス・イニエスタが今季限りでバルセロナを退団する。そんな彼がヴィッセル神戸に加入するというニュースが出ているね。本当に実現したら、やっぱり最高だよ。(ルーカス・)ポドルスキ以来のビッグネームだ。

 もし日本に来ることになったら、新しいことを教えてくれると思うんだよね。どういう意識でサッカーをやっているかとか、バルサのサッカーはどういう風にして成り立っていたのかとか。そういう感覚の一つひとつ、グループとしての考え方というものを伝えてくれるんじゃないかな。

 ポドルスキは個人としてこういうタイプ、という点で素晴らしいものを見せてくれている。イニエスタが来たら今度はグループとして、というところを伝えてほしい。例えばサポートする角度、こういう時はここに顔を出してこいとか。考え方や感覚、色々なことが違うと思うんだよね。

 育成の話になるけど、イニエスタのようなタイプの選手は日本だったらどこかの年代で埋もれてしまうかもしれない、と僕は思うんだ。彼の場合はあの身長であの細さでも、やっぱり特別だったんだと思う。判断にしても、ボール扱いにしても。だからこそ出てきたんだろうけど、(中村)俊輔や本田(圭佑)はユースに上がれなかった。僕が教えていた六平光成(現清水エスパルス)は、FC東京のユースに上がれず前橋育英高校に進んだ。

 選手というのは、どこかで出てくればいい。そういう目の当てられ方をしてほしい。どのレベルで開花するかわからないから。

 バルサのカンテラで育った子のほとんどは、トップチームに上がれない。みんな違うクラブに行く。彼らは必ず、『バルサのカンテラ』という目で見られる。そのプレッシャーは尋常じゃない。カンテラの監督にインタビューした時に、「我々の一番の仕事は、バルサの育成に入っているというプレッシャーを取り除いてあげること。そうしないと子どもがおかしくなる」と言っていた。バルサのカンテラに入ったことで子どもたちは、「凄いだろう」という気持ちと「どうしよう」という気持ちと両方を持ち続けちゃうから、どっちも取り除いてあげないといけないんだと。

イニエスタは一握りの中の一握り

 レアルにラウール(・ゴンサレス)っていたじゃない? 彼はアトレティコ・マドリーのカンテラ出身だった。でも、育成組織がなくなるという話が出て放出された。それでラウールはレアルに行った。こういうことが子どもたちにはたくさん起こる。

 育成はわからない、ということを頭に入れておかないと。そういう目で、より長く見てあげたい。大人になったどこかで開花する選手なのか、子ども時代から開花しているのか。早熟と晩熟があって、その時々に出てくればいいという見方だね。

 つまり、誰かの目にとまるということが大事なんだ。

 少なくとも僕の目に六平はとまっていた。間違いなく彼はJリーガーになっていい選手で、実際に大学を経て清水に入団した。前橋育英高校に進学する時に、あるメッセージをあげたんだよ。FC東京から環境を変えなきゃいけなかったんだけど、その言葉を信じて、そして彼自身の努力もあって輝いた。ある時、彼のお父さんから電話をいただいたんだ。本人じゃなくて親御さんから感謝されたというのは、そのメッセージを六平が本当に大事にしてくれていたんだなと。

 もちろん、迂闊なことは言えない。でも、何か光るものを大人が感じたら、それを本人に伝えてあげた方がいい。どこかでダメだと判断したり、自分自身で割り切ることも大切かもしれない。でも、1万分の1でも確率があったらみんなやりたい。じゃあそれを、誰がサポートしていくんだということを考えないと。

 イニエスタは一握りの中の一握りだよ。バルセロナを離れるなんて考えられなかったけど、違う国のクラブに行って色々なことを感じるだろうね。それが日本であれば僕も嬉しいよ。

 これまでの自分の価値観とは違うことに触れたり、様々な文化を感じた方がいいのかもしれない。人生勉強というか。常にトップオブトップで、何なら他のチームに行く必要もない選手だ。でも違う環境に飛び込んで、何かの役に立ちたくて、貢献したくて移籍するわけでしょう。

イニエスタの間合いに相手が入れない理由

 グアルディオラもイタリアやカタール、メキシコでプレーした。シャビもカタールに行った。バルサという環境がどれだけすごかったか。そうじゃない環境でやっている選手なんてたくさんいる。それもサッカーだけど、グアルディオラやシャビもそういうことを肌で感じたかったんじゃないかな。

 イニエスタの退団に寂しさはあるけど、バルセロナというチームの最高の時代にハマったよね。バロンドールを獲ってもおかしくないのに、2人の別次元がいるから獲れなかった。でも「イニエスタがいなかったらバロンドールは獲れなかった」と、メッシは思っているはずだよ。

 イニエスタの凄さって色々あるけど、トラップや持ち運びに凝縮されている。自分の前にも、股下にも、後ろにだって止められる。相手の出方によって、どこに止めたらいいのかがすぐに判断できるし、その瞬間に逆を取っている。相手にとっては「そこに足は出せない」という位置に。イニエスタはそれでしょう。ファーストタッチはもちろん、相手が力を入れた瞬間に別の方向に持ち出すから、間合いに入れないんだ。

 教えられてああいう選手に育ったわけではないと思う。指導者が教える以上のことをやるからね。「こういうタイミングで出て行け」と指導者が言っても、別のプレーで打開していくような。対戦相手からしたら、テレビゲームの中の選手だよね。

 ただ、ミスもある。そうすると、「やっぱり潮時か」と思われちゃうんだよ。みんなミスするのに、それがイニエスタだと「今までと違う」となる。なぜかというと、今までが凄すぎたから。スルスルと抜けていって、何で入って行けちゃうんだって。タイミングをズラしているからだよね。毎回、彼を見るのが楽しみだった。

 そんな選手が日本でプレーするかもしれない。本当に実現したら・・・面白いね!

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

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