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V-22「オスプレイ」の強みとは? 特徴は「ヘリ」と「飛行機」のいいとこ取り

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人員や物資の輸送などを目的に開発された「オスプレイ」は、従来の輸送ヘリとは格段に飛躍した性能を有する航空機です。その特徴や配備先など、基礎的なところから改めて眺めてみます。

ヘリ×飛行機=「オスプレイ」

 V-22「オスプレイ」は、ヘリコプターと飛行機の特性を合わせ持った「ティルトローター機」と呼ばれる航空機です。ティルトローターは可変式のローター(回転翼)で、離着陸の際にはローターを傾けてヘリコプターのように機体を上昇、下降させ、飛行中はローターを前方に向けプロペラ機のように飛ぶことができるため、運用には場所を選びません。

180410 osprey 01米アリゾナ州のユマ基地で飛行するMV-22「オスプレイ」。速度、後続距離、輸送量でヘリコプターを凌駕する(2018年、石津祐介撮影)。

 これまで使われてきた軍用ヘリコプターに比べて、「オスプレイ」はより高速飛行が可能で航続距離と輸送量も格段に増えています。たとえばアメリカ海兵隊のCH-46「シーナイト」とMV-22「オスプレイ」を比べてみますと、航続距離は1110kmに対し3590km、巡航速度は241km/hに対し446km/h、積載量では2270kgに対し9070kgと格段に向上しているのが分かります。

 実際に人員や物資を搭載して作戦を行い、出発した基地へと帰投するまでの距離「戦闘行動半径」は、「オスプレイ」の場合は約600kmと言われています。そして1度でも空中給油を行えば、その距離は1000km以上にまで延伸されます。

180410 osprey 10空中給油機が曳航する「ドローグ」に「プローブ」を差し込み、空中給油を受ける「オスプレイ」(画像:アメリカ海軍)。

 在日米軍の基地からその行動半径を見てみますと、沖縄県の普天間基地から600kmの範囲には尖閣諸島、1000kmであれば台湾全域と中国の沿岸部までが範囲となります。そして山口県の岩国基地から600kmの範囲には韓国の大半の地域を、1000kmであれば朝鮮半島の8割から9割程度をカバーすることが可能です。

 またMV-22は、2013年に普天間基地からフィリピンのクラーク基地を経由しオーストラリアのダーウィンまで約4700kmの距離を、空中給油機KC-130を随伴し、2日間で飛行しました。翌日には同国のタウンズビルに到着し、さらにその翌日には珊瑚海で演習中の強襲揚陸艦に合流。計4日間で約7000kmにもおよぶ距離を移動し、従来のヘリコプターでは到達不可能な長距離移動が行えることを証明しています。

配備状況、アメリカ軍の場合

 アメリカ軍では2018年4月現在、旧式化したヘリコプターから「オスプレイ」への更新が進められています。

180410 osprey 02離陸後、ヘリモードから固定翼モードへ切替えるMV-22(2018年、石津祐介撮影)。180410 osprey 03MV-22に更新されたアメリカ海兵隊のCH-46(2014年、石津祐介撮影)。180410 osprey 04アメリカ海軍がCMV-22に更新予定のC-2「グレイハウンド」(2014年、石津祐介撮影)。

 アメリカ海兵隊はCH-46「シーナイト」の更新としておもに兵員輸送を行うMV-22を、アメリカ空軍はMH-53「ペイブロウ」の更新としておもに戦闘捜索救難と特殊部隊の輸送を行うCV-22を導入しています。CVは、塗装が異なっていることと地形追従レーダーが搭載されているほかは、MVとほぼ同じ仕様です。

 アメリカ海軍では2018年4月現在、地上の基地と洋上の空母とのあいだで人員や物資を輸送するC-2「グレイハウンド」の後継にCMV-22を導入する予定です。洋上を飛行するため、航続距離を伸ばせる燃料システムや、高周波無線装置、放送装置などを搭載、2018年に生産を開始し2020年に納入が始まる計画になっています。また同機は日本への配備も行われる予定で、時期は2021年から2026年頃になる見通しです。

 アメリカ陸軍は、すでに配備されているUH-60「ブラックホーク」とCH-47「チヌーク」で任務が果たせるとして、導入する計画がありません。

日本は陸自「水陸機動団」へ

 2018年4月現在、「オスプレイ」は自衛隊にも配備される予定になっています。陸上自衛隊が同年3月に発足させた日本版海兵隊、「水陸機動団」は南西諸島域での防衛を主任務としており、島嶼(とうしょ)侵攻に対しては、奪還作戦の先陣を切ることになります。この水陸機動団の輸送任務を担うのが「オスプレイ」です。

180410 osprey 05MV-22とは、アンテナやレーダー類の相違が見られるCV-22(2016年、石津祐介撮影)。

日本国内への配備による抑止効果

「オスプレイ」の、日本国内への配備が強化されることにより、南シナ海や東シナ海への海洋進出を進める中国や、核兵器やミサイルの開発を続ける北朝鮮に対しての抑止力が期待できます。また、横田基地へCV-22が配備されたことにより戦闘捜索救難と特殊部隊の輸送能力を付与することで、より幅広い戦略をとることが可能になります。

 開発期間が長期化し、また死亡事故も続いたため日本への配備や導入に対しては様々な意見が交わされましたが、2018年現在の日本が置かれた立場を考慮すれば、抑止力の強化には欠かせない装備と言えるのではないでしょうか。

【地図】岩国、普天間を起点とした「オスプレイ」の戦闘行動半径

180410 osprey 06「オスプレイ」の戦闘行動半径は無補給で600km程度、空中補給ありで1000km以上という。図に示した円の大きさはいずれもおおよその目安(国土地理院の地図を加工)。

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