業界初のオーラルセルフケアAIスマートミラー、その名は「ウィル」
木枯らし1号が吹く10月某日、森下を出迎えていただいたのは、ライオン株式会社の樫田さんとIMJの田中さん。AIスマートミラーの開発に深く携わっているおふたりから、開発の経緯や機能など、さまざまなお話を伺うことができました。
取材のために案内された部屋に姿を現したのが、お目当ての「AIスマートミラー」。森下も実物を見ることができて感激でしたが、実際のサイズはもっと大きく、直接洗面台に取りつけられているのだとか。今回は取材ということで、10月に札幌で開催されたクリエイティブコンベンション『No Maps 2017』で展示したAIスマートミラーと同様のものをご用意してもらいました。このAIスマートミラー、名前は「ウィル」といい、喋り方と声はどことなくあの有名なキャラクター「ベイマックス」を彷彿とさせます。開発にかかった期間は2ヶ月ほど。これほどの製品を2ヶ月で開発したあたりに、IMJさんの技術力の高さがうかがえます。
ウィルとコミュニケーションを取る方法は簡単です。洗面台の前に立つとAIが反応し、それだけでお口の診断をしてもらうことができます。ポイントは鏡へのタッチなどが一切不要であること。「鏡に触れることで汚れをつけたくない人が多いので」と田中さんが語るように、細かいユーザーニーズをきちんとくみ取っている点は脱帽ですね。診断では「口臭」「虫歯」「歯周病」などのコースが用意されており、いくつかの質問に回答するとウィルがお口の状態を把握し、最適なオーラルケアを提案してくれます。テクノロジーの進歩……恐るべし。