日本でもユニクロやイオンなど人気店舗がブラックフライデーを始めたというニュースを読みましたが、ワクワクするこのイベント、日本でも浸透して経済の活性化に役立てばいいですね。米国で毎年恒例のこのショッピングイベントにことしももちろん参戦(笑)してきましたよ。
店員だってサンクスギビングは休みたい
ブラックフライデーとは、アメリカで「1年で最も物が売れる」とされるセールイベントの日。感謝祭(サンクスギビングデー)の翌日、11月の第4金曜日がその日にあたります。多くの小売店などが年に1度の大々的なセールを行うので、前日深夜から行列ができオープンと同時に駆け込むなど、毎年大盛り上がりになります。
最近では金曜日の前の日、つまりサンクスギビングの当日にセールを始めるお店が増えてきました。「それだと店員がサンクスギビングデーに家族とゆっくりできない」ということで、今年は「サンクスギビングデー当日にお店は営業しない!」と宣言する店もあり、それもニュースになっていました。こちらではサンクスギビングデーは家族と過ごす大事なお休みでもあるのです。
このブラックフライデー、お店に入る前から戦いは始まっています。駐車場がなかなか見つからない。店内ではショッピングカートも出払っている(買ったものを入れるものがない)、レジではもちろん大行列。家族や友だちでいかに分担して効率よく買い物をするかも大事なポイントになっています。
例年であれば、サンクスギビング当日のパーティー終了後の深夜から出かけていくのですが、ことしは、寒さは厳しいし、並んでまで買いたいものもない、それに店も全店舗空いているわけではない、ということで朝7時に近くのショッピングモールに出かけていきました。
11歳と7歳の娘たちも「行きたい!」というので仕方なくつれていくことに。まあ確かに子どもたちにも魅力的なものが多いのです。例えば、「ディズニーストアでは午前10時まで全品20%オフ」。なかなかセールにならないレゴストアも大人気で、午前8時の開店前から店の前は行列ができていました。
BFでもオンラインは人気!
Abercrombie&Fitchも去年に引き続き、全品50%オフでした。
確かに魅力的なセールがたくさんあるのですが、最近の傾向として、ブラックフライデー前から「プレ・ブラックフライデー」と称してセールが始まっています。
例えばKate Spadeは1部の商品が65%オフで売られたため、思わず日本の友人に連絡。「こんなに安くで買えるけど、買っておこうか?」と聞いて、代わりに購入したほど。
当日も、オンラインショピングで同じ割引率で買い物できるお店が増えてきています。以前は、お店にいって並ばなければ買えなかったものも、家にいながらにして買えます。
しかも、配送無料の特典をつける店がほとんどですし、近くの店舗に配達してもらって受け取り(もちろん無料)というサービスを提供してくれるところも増えているので、ますますオンラインショッピングが便利に感じます。
以前は、「オンラインショッピングをするならサイバーマンデー(ブラックフライデー翌週の月曜日)がベスト」と言われていましたが、最近はサイバーマンデー前からオンライン上のセールは始まっています。
ちなみに、ブラックフライデー後も「ブラックフライデーのセール、1日延長!」としてセールを続けているオンラインショッピングも多いです。
こちらでは買ったあとに気に入らなくても、商品にタグがついて、レシートがあれば30日間は返品可能。ですから、とりあえず買って、気に入らない、サイズがあわなければ返品というパターンもよくある話です。
プレゼントもギフトレシートをつけておけば、もらった側は簡単に交換、返却できるのです。ブラックフライデー期間中に買ったものは、その返送料も無料となっていれば、ますます「オンラインショッピングのほうが便利!」となるのも当然の流れでしょう。
買い物のピーク「スーパーサタデー」とは?
Los Angeles Times紙によると、サイバーマンデーのオンラインショッピングの売上は去年より9.4%増えて、$3.36ビリオン(日本円で約383億円)と予測されています。一方ブラックフライデーのオンライン売上は去年より21.6%増、$3.34ビリオン(約380億円)と急上昇だったそうです。
サンクスギビングにはじまり、ブラックフライデーも含む4連休がおわっても、クリスマスまではホリデーショッピングは続きます。ホリデーシーズン中の売上は店の年間の40%を占めるとか。今年のピークはクリスマス前の最後の土曜日、スーパーサタデーといわれる12月17日です。
私の目下の悩みは、娘たちの学校の先生たちや習い事の先生に何をギフトにあげるか? ブラックフライデーが終わっても、私のホリデーショッピングもまだまだ続きます。